春には花が咲き、夏には虫が飛び、秋には実り、冬には雪が舞うーー
日本には四季があり、それぞれの季節にぴったりの絵本があります。
毎日の読み聞かせに、ちょっと季節感を取り入れてみませんか?
季節の変化を絵本で感じることで、子どもたちは自然に興味を持ったり、日々の出来事に「発見」や「気づき」を増やせたりします。
この記事では、春・夏・秋・冬の4つの季節におすすめの絵本を各3冊ずつ、計12冊ご紹介します。
どれも親子で楽しめて、日常にもつながりやす、心があたたまる絵本ばかりです。
「今の季節にぴったりの絵本を知りたいな」
「四季を通して、子どもと一緒に絵本を楽しみたい」
そんなママ・パパに向けて、おすすめ絵本をたっぷりと紹介していきます!
🌸春に読みたい絵本3選
あたたかな日差しの中で草花が芽吹き、虫たちも動き出す春。
新しい季節の始まりにぴったりな、わくわくする絵本を3冊ご紹介します。
1.『はらぺこあおむし』 エリック・カール/偕成社
春の1冊目は、『はらぺこあおむし』 エリック・カール/偕成社です。
カラフルな色づかいとリズミカルな展開で、世界中で愛されている絵本。
あおむしが食べて、育って、やがてちょうちょになる様子は、春にぴったりの変化の物語です。
おすすめポイント:
- 色や数の学びにもつながる
- あおむしが食べたページに穴があいていて楽しい♪
- 成長をやさしく伝えられる
●はらぺこあむしはこちらの記事でも紹介しています▼
[しかけ絵本]
2.『14ひきのぴくにっく』 いわむら かずお/童心社
春の2冊目は、『14ひきのぴくにっく』 いわむら かずお/童心社です。
森にすむ14ひきのネズミの家族が、春の森でピクニックを楽しむお話。
草花や虫、自然の描写がとても細やかで、まるで春の森を歩いているような気持ちになります。
おすすめポイント:
- 四季シリーズの春編としてぴったり、14ひきのねずみシリーズのほかの絵本もおすすめ!
- 兄妹・姉妹のやり取りに親しみが持てる
- 自然の描写が美しくて癒される
3.『だんごむしのころちゃん』 高塚博成・仲川道子
春の3冊目は、『だんごむしのころちゃん』 高塚博成・仲川道子/童心社 です。
だんごむしの「ころちゃん」が主人公のユニークな1冊。
小さな虫の視点で描かれた世界に、子どもたちは夢中になります。
おすすめポイント:
- だんごむしが好きな子に大人気
- 身近な自然への興味を育てる
- 春のお散歩の前後に読むとより楽しめる
🌻夏に読みたい絵本3選
日差しがまぶしく、セミの声がにぎやかな夏。
外遊びや水遊び、すいかに虫たち……
夏ならではの楽しさを、絵本でも感じてみませんか?
1.『すいかくんがね…』 とよた かずひこ/童心社
夏の絵本1冊目は、『すいかくんがね…』 とよた かずひこ/童心社 です。
夏といえば、すいかわり!棒に当たらないようによけていくすいかくんでしたが……。
ちょっとハラハラドキドキする絵本ですが、最後はお決まりの「しんぱいごむよう!」で美味しく終わります。
おすすめポイント:
- リズムよく読めて赤ちゃんにも◎
- 野菜や果物に親しめる一冊
- スイカを食べる前に読むとより親しめる
2.『こぐまちゃんのみずあそび』 わかやま けん/こぐま社
夏の絵本2冊目は、『こぐまちゃんのみずあそび』 わかやま けん/こぐま社 です。
こぐまちゃんが水遊びを楽しむ様子を描いた、ほのぼのとした絵本。
じょうろやバケツなど、身近なアイテムに子どもたちは大喜び!
おすすめポイント:
- 水遊びのわくわく感が伝わる
- 水遊びの前後に読みたい、夏にぴったりの1冊
- シンプルな絵と文章で読み聞かせやすい
3.『わにわにのおでかけ』 小風さち・山口マオ/福音館書店
夏の絵本3冊目は、『わにわにのおでかけ』 小風さち・山口マオ/福音館書店 です。
どこかシュールでおもしろい“わにわに”が夏の日のおまつりへ!
ちょっと怖くて、でもクセになるキャラクターが、子どもたちに大ウケです。
おすすめポイント:
- 独特の世界観と語り口で、親子でくすっと笑える
- 夏のドキドキ感や暑さも絵本で体験できる
- シリーズ化されていてお気に入りの1冊が見つかるかも!
🍁秋に読みたい絵本3選
木の葉が色づき、どんぐりやおいもが実る秋は、自然のおくりものがいっぱい。
ほっこり心あたたまる秋の絵本を3冊ご紹介します。
1.『どんぐりころころ おやまへかえる だいさくせん』 スギヤマカナヨ/赤ちゃんとママ出版
秋の絵本1冊目は、『どんぐりころころ おやまへかえる だいさくせん』 スギヤマカナヨ/赤ちゃんとママ出版 です。
昔ながらのわらべうたが絵本に。
親しみのあるリズムとやさしいイラストで、小さな子も自然と口ずさみます。
おすすめポイント:
- 日本のわらべうた文化に親しめる
- 繰り返しのリズムで赤ちゃんにも◎
- 秋のお散歩でどんぐりを見つけたあとに読みたい1冊
2.『ぐりとぐらのえんそく』 なかがわ りえこ・おおむら ゆりこ/福音館書店
秋の絵本2冊目は、『ぐりとぐらのえんそく』 なかがわ りえこ・おおむら ゆりこ/福音館書店 です。
大人気の“ぐりとぐら”が、秋の森へピクニックに出かけるお話。
仲間たちと出会いながら森を歩く姿は、秋の自然の魅力がたっぷり詰まっています。
おすすめポイント:
- 「ぐりとぐら」シリーズファンにぜひ!
- 自然とふれあいが描かれ、秋の外遊びにぴったり
- ほんわかした雰囲気が読み聞かせにも◎
3.『さつまのおいも』 中川 ひろたか・村上康成/童心社
秋の絵本3冊目は、『さつまのおいも』 中川 ひろたか・村上康成/童心社 です。
ユーモラスな絵とテンポの良いお話で、さつまいもが大好きになる絵本。
子どもたちの収穫体験や食育にもつながる、秋の名作です。
おすすめポイント:
- 畑に行きたくなるような1冊
- さつまいもに“暮らし”があるという発想がユニーク
- 読み終わった後は、焼きいもが食べたくなるかも?
⛄冬に読みたい絵本3選
寒い日こそ、ぬくぬくとおうちで絵本タイムを楽しみませんか?
雪、あったかい服、おしくらまんじゅうーー冬の魅力が詰まった3冊をご紹介します。
1.『てぶくろ』 エウゲーニー・M・ラチョフ(ウクライナ民謡)/福音館書店
冬の絵本1冊目は、『てぶくろ』 エウゲーニー・M・ラチョフ(ウクライナ民謡) 訳:うちだりさこ/福音館書店 です。
雪の森に落ちてたてぶくろに、動物たちが次々と入り込んでいく名作絵本。
繰り返しの展開が心地よく、冬の定番として読み継がれています。
おすすめポイント:
- 動物が増えるたびにワクワクが広がる
- ストーリーのくり返しが子どもに人気
- 寒い季節にぴったりのほっこりするお話
2.『ねずみのさかなつり』 作:山下明生、絵:いわむらがずお/ひさかたチャイルド
冬の絵本2冊目は、『ねずみのさかなつり』 作:山下明生、絵:いわむらがずお/ひさかたチャイルド です。
ねずみの7つごが凍った湖に穴をあけて魚釣り。
静かな雪景色と、あたたかい毛糸の帽子と手作りのそりが印象的な一冊です。
おすすめポイント:
- 冬の自然と静けさがやさしく描かれている
- 釣りを通じて広がる、小さな冒険の世界
- 絵のタッチがやさしく、癒される
3.『おしくら・まんじゅう』 かがくいひろし/ブロンズ新社
冬の絵本3冊目は、『おしくら・まんじゅう』 かがくいひろし/ブロンズ新社 です。
おまんじゅうがいろんな子と「おしくらまんじゅう」をする、ユニークな1冊!
読めば読むほどクセになる、かがくいワールド全開の作品です。
おすすめポイント:
- テンポのいい言葉と展開に思わず笑顔
- おしくらまんじゅうを真似したくなる!
- 寒い冬でも、心も体もぽっかぽかに
🌸🌻🍁⛄まとめ|季節を感じながら絵本を楽しもう
春の芽吹き、夏の水遊び、秋の実り、冬の雪景色……。
絵本を通じて季節を感じることは、子どもたちの「感じる心」や「想像力」を育てる大切な体験になります。
季節に合わせた絵本を取り入れることで、日々の読み聞かせがより豊かで、楽しい時間に。
「今日はどんな季節の絵本にしようかな?」と、親子の会話が広がるきっかけにもなります。
ぜひ、お気に入りの1冊を見つけて、季節ごとの絵本時間を楽しんでみてくださいね。