「2人育児、大変だよね」と言われる度に、頷きながらも心の中では「それどころじゃないよ…」と呟いていた私。
我が家は2歳差育児、しかも日中はほぼワンオペ。
誰にも頼れず、毎日泣きたい気持ちで過ごしていた時期がありました。
上の子のお世話をしながら、下の子の授乳。
泣き声が重なり、トイレにも行けず、ごはんは立ったまま。
そんな毎日をどうにか乗り越えてきた私が、「何を工夫したか」「何をあきらめたか」を、今だからこそ正直に綴ります。
この記事を読んでくださっているあなたも、今まさにしんどい中にいるのかもしれません。
でも大丈夫。
全部頑張らなくていい。
そんな気持ちを込めて、私のリアルをお届けします。
ワンオペ2人育児って、こんなにしんどい!
2歳差育児、しかもワンオペ。
言葉にするとシンプルだけど、その現実は想像以上の大変さでした。
下の子が1歳でまだ手がかかる一方、上の子は3歳で「自分でやりたい期」真っ最中。
どちらのペースにも合わせないといけなくて、毎日がバタバタ。
正直、限界を感じた日も一度や二度じゃありません。
たとえば、こんな毎日です。
朝の準備が戦場
着替えを嫌がる3歳、待てない1歳。
「先にこっち!」「ママ、だっこ~」の嵐で、出かける前からぐったり。
お昼寝時間がバラバラ
どちらかが寝たと思えば、もう一人が起きる…。
私の休憩時間はどこ?
トイレすら行けない時もある
1歳児が泣いて、3歳児が「トイレついてきて」と言う。
やっとの思いで行けたトイレで、ドアの向こうから呼ばれる声に深いため息。
ごはんは立ち食い、落ち着かない食卓
1歳は食べこぼし、3歳はイヤイヤで食べない。
自分のごはんは、冷めてから一気にかき込むスタイルが日常に。
大人との会話ゼロの日も
子どもたちと過ごす時間が愛おしい一方で、誰とも会話がない日が続くと、心がカサカサしていくのを感じる。
「もっとちゃんとしなきゃ」
「イライラしちゃだめ」
そんなふうに自分を責めてしまう日もありました。
でも、そんな日々を少しずつ乗り越えられたのは、「工夫したこと」と「思いきってあきらめたこと」があったから。
次のパートでは、私が少しだけラクになれた「工夫」についてご紹介します。
少しだけ楽になった!私が工夫したこと5つ
正直、魔法のようにラクになる方法なんてない。
でも、「完璧を目指さない」「ハードルを下げる」ことで、心と体に少しずつ余裕が生まれました。
ここでは、私が実際に取り入れて効果を感じた「5つの工夫」をご紹介します。
①スケジュールをざっくりでも「ルーティン化」
毎日バタバタな中でも、「午前中はお散歩→お昼ごはん→お昼寝」のように、ある程度の流れを決めておくことで、子どもたちも安心し、私自身も動きやすくなりました。
ポイントは、「理想通りにいかなくてもOK」と思うこと。
ゆるっとした目安があるだけで、気持ちがラクになります。
②上の子との“特別時間”をつくる
下の子のお世話が中心になりがちで、上の子の不満が爆発することも…。
意識して「5分だけ絵本タイム」「2人きりでおやつ」など、短くても“特別な時間”を作ることで、気持ちが安定していきました。
ぎゅっとハグして「ママはあなたも大好きだよ」と伝えるだけでも」安心してくれることも。
③家事は“最低限でOK”にシフト
「毎日掃除しなきゃ」「ちゃんとしたごはんを作らなきゃ」
そんな思い込みを手放して、
・掃除はロボットにおまかせ
・ごはんはミールキットや冷凍ストックに頼る
・洗濯は“干さずに乾燥機へ直行”
など、とにかくカジノハードルを下げました。
その分、子どもとの時間や自分の休息に使えるエネルギーが残せます。
④お昼寝&寝かしつけは「ずらし作戦」
「2人一緒に寝てくれたらラクなのに…」と思いながら、何度も同時寝かしつけに失敗して疲弊していた私。
思い切って寝かしつけ時間をずらして、まず下の子→落ち着いてから上の子、という順番にしたら、子どもたちも落ち着き、私のストレスも減りました。
無理に一緒に寝かさなくてもいいと気づいた瞬間でした。
⑤“便利グッズ”と“アプリ”をフル活用
ワンオペ2人育児は、「道具に頼る力」も大事なスキル。
・お風呂マットやベビーサークル
・育児記録アプリやタイマー機能付き音声アプリ
・宅配サービス(コープ・Amazon定期便など)
必要な場面で頼ることで、心にも時間にも余裕ができます。
「こんなことしても意味がないかも…」と思っていた小さな工夫が、実は私を支えてくれていたんだなと、今なら思えます。
次のパートでは、あえて手放した「あきらめたこと」についてお話しします。
これはもう、あきらめました!潔く手放したこと
頑張れば頑張るほど、心も体もすり減っていったワンオペ2人育児。
「全部ちゃんとやらなきゃ」という思い込みに、がんじがらめになっていた時期がありました。
でも、ある日、ふと思ったんです。
“いま私が守るべきものは、完璧じゃなくて、子どもと私の心の余裕なんだ”
そこから少しずつ、「手放す勇気」を持てるようになりました。
ここでは、私があきらめてラクになったことをご紹介します。
①部屋のきれいさ
おもちゃが散らかったリビング、脱ぎっぱなしの洋服。
気になるけど…「毎日片づけるのは無理!」と開き直りました。
「片づけるのは夜寝る前だけ」「週末だけざっと掃除」など、完璧じゃないルールにしてから、気持ちがすごくラクに。
②栄養バランス100点のごはん
野菜もたんぱく質もバランスよく…理想だけど、毎日は無理!
冷凍うどん・レトルトカレー・アンパンマンポテトに助けられた日々。
「元気に遊んで、ちゃんと寝てたら、それでOK」と思えるようになってから、ごはんづくりのストレスが激減しました。
③おしゃれやメイク
前は「外に出るならちゃんとメイクして、服も整えなきゃ」って思ってたけど、今はUVカットの帽子とマスクでOKの日もたくさん。
子どもを優先しなきゃいけない毎日だからこそ、「自分に手をかけないこと」も選択肢のひとつだと思えるようになりました。
④SNSやママ友との“比較”
「この人の家はいつもキレイ」
「毎日手作りの離乳食、すごい」
スクロールするたびに、心がモヤモヤしてた私。
比べても、疲れるだけ。
それに、うちにはうちのリズムがある。
そう思ってからは、SNSも“見るタイミング”を選ぶようになりました。
⑤「全部、自分でやらなきゃ」の思い込み
助けを求めるのは甘えじゃない。
むしろ、“ひとりで抱え込まない力”も立派なスキル。
パートナーに「お願いしていい?」と伝える。
宅配サービスや家事代行を利用する。
一時保育を試してみる。
「全部やらないとダメ」という思い込みを手放して、ようやく私も“人間”に戻れました。
どれも最初は勇気がいったけれど、手放してみたら思った以上に心が軽くなったことばかり。
育児の優先順位は、「がんばる」ことより、「続けられる」ことなんだと感じています。
次は、そんな私を支えてくれた“言葉”や“存在”についてお話しします。
心が軽くなったきっかけ・言葉・存在
ワンオペ2人育児の渦中にいるとき、「もう無理かも…」と心が折れそうになる瞬間が何度もありました。
でも、そんな私の心をふっと軽くしてくれた“きっかけ”がいくつかあります。
それは特別なことじゃなく、日常の中にそっとあったものたちでした。
♦夫の「ありがとう」のひと言
普段あまり口にしない夫が、ふとつぶやいた「ありがとう、毎日頑張ってくれてるね」。
たった一言だけど、それまで張りつめていた糸がふわっとほどけて、泣きそうになったのを覚えています。
だれかが見てくれている、それだけで救われる瞬間ってあるんですよね。
♦ママ友からの「うちも一緒だったよ」
上の子の赤ちゃん返りが激しくてつらかったとき、偶然話したママ友が「うちもそんな感じだったよ」と言ってくれた。
「自分だけじゃない」と思えた瞬間、ホッとして涙が出ました。
同じ経験をした誰かの共感って、何よりも心強い励ましです。
♦SNSやブログで見つけた“共感の声”
深夜、寝かしつけが終わった後にスマホで見つけた育児ブログやX(旧Twitter)の投稿。
「今日も怒っちゃった。でも、また明日がんばろう」
そんな言葉に何度も救われました。
完璧じゃないママたちが、同じように悩みながら毎日を生きている。
それだけで、明日もやってみようと思えたのです。
♦子どもが見せてくれた笑顔やしぐさ
どんなにしんどい日も、子どもたちの笑顔や、寝顔、小さな「ありがとう」が、私のエネルギーになっていました。
1歳の子がぎゅっとハグしてくれたり、3歳の子が「ママ大好き」って言ってくれたり。
その一瞬で、全てが報われるような気持ちになるから不思議です。
♦絵本の読み聞かせが、私自身の癒しに
絵本を読んでいる時間は、子どものためだけじゃなく、自分にとっても癒しの時間でした。
特に『ちいさなあなたへ』や『おかあさんはね』など、気持ちに寄り添ってくれるような絵本には、思わず涙してしまうことも。
読み聞かせをしながら、自分の気持ちも整えられていたんだと今は思います。
心を軽くしてくれたのは、特別なことじゃなくて、「つながり」や「思い出せる言葉」でした。
孤独を感じる日々の中で、ひとつでも「寄りかかれるもの」があると、それは希望に変わります。
次のパートでは、今まさに2人育児に向き合っているあなたへ、私から伝えたいメッセージをお届けします。
これからワンオペ2人育児を始める方へ、伝えたいこと
2人育児が始まると、生活はガラリと変わります。
想像以上の大変さに、心が追い付かなくなることもあるかもしれません。
でも、ひとつだけ伝えたいのは…
「あなたは、ちゃんとやっている」ってこと。
完璧じゃなくていいんです。
泣いた日があっても、イライラしたっていいんです。
それでもあなたは、今日も子どもたちを抱きしめて、笑って、毎日を過ごしてる。
それだけで、十分すぎるくらい立派です。
▶️余白をつくる勇気を持って
「全部頑張らなきゃ」と思うほど、心はどんどん苦しくなってしまいます。
家事を手抜きしても、スマホに頼っても、冷凍食品が続いてもいい。
大切なのは、「続けられるペースで生きること」。
あなたが倒れてしまっては、育児はまわりません。
まずは、あなたが笑える毎日を目指してほしいと心から思います。
▶未来はちゃんと、やってきます
今は目の前のことで精一杯でも、子どもたちは少しずつ成長していきます。
「あの頃はほんとに大変だったね」と、笑って振り返れる日が、必ず来ます。
私自身がそうでした。
今、この瞬間を全力で生きているあなたを、心から応援しています。
最後に…
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
この記事が、少しでもあなたの気持ちを軽くできていたらうれしいです。
そして、あなたの毎日に、そっと寄り添える存在になれたらーー。
一緒に、ぼちぼち、いきましょうね。
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